「使わないモノはすぐ売る」。著者の木暮康雄氏は、リユース査定市場のプラットフォーム「ウリドキ」の創業者。本書は単なる断捨離本ではなく、フリマアプリ普及以降に変わった「モノとお金の関係性」を、業界の中の人として書ききった一冊だ。
本書のキーメッセージ
日本のリユース市場は右肩上がりで拡大している(リフォーム産業新聞調べ)。スマホでフリマアプリを開けば、誰でも数分で出品できる。「捨てる前に売る」が当たり前になった社会で、個人と企業の両方にチャンスがある——というのが本書の中核。著者は単なる節約論ではなく、ビジネスとしてのリユースの伸びしろを丁寧に解説する。
読みどころ
- なぜ今リユースなのか——SDGs文脈とZ世代の消費観の変化。「中古は恥」が「中古は賢い」に反転した経緯。
- 個人がリユースで得する仕組み——衣類・家電・本・ブランド品の換金相場と、出品タイミングのコツ。発売直後ほど高値で売れる「鮮度」の概念。
- リユース業界の地図——BOOK・OFF、メルカリ、ヤフオク、ウリドキ、業界内ポジションと棲み分け。
- プロが教える売却術——写真・タイトル・タイミング。プラットフォームごとに最適化される売り方。
- これからのリユース——AI査定、サブスク型レンタル、CtoCの拡大予測。
今日から試せること
- クローゼットを開き「1年触っていないモノ」を5つピックアップ。フリマアプリで相場を調べる。
- 本・ガジェット・ブランド服はそれぞれ異なるプラットフォームが強い。アイテム別に出品先を分ける。
- 新しく買うときは「2年後の売却額」も視野に入れる。リセールバリューを意識した買い物に変える。
読むときの注意
2020年12月出版。手数料・送料は各プラットフォームの最新公式ページで確認した方が安全。本書は「考え方の地図」として読むのが正しい使い方。
こんな人に合いそう
- クローゼットや本棚に「使っていないけど捨てられない」モノが溜まっている人
- 個人ビジネスや副業として、循環型ビジネスに興味がある人
- 子供のおもちゃ・服など、家庭から出る大量のリユース候補を効率的にさばきたい家庭
おわりに
モノを売る・買うの境目が、世代を追うごとに溶けていく。本書を読むと、家の中の「使っていない棚」がそのままお財布に見えてくる。消費から循環へ、頭の中の前提を更新するきっかけになる本だ。
📖 『リユース革命 「使わない」モノは「今すぐ」売りなさい』 木暮康雄



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