この本を読んでいたら、自分の投資経験とリンクして、なんとなく書きたくなった。
投資を始めたのは、約8年前、給料が低かったからこそかもしれません。アパレルの販売員をしていたので、洋服代もバカになりませんでした。シーズンごとにまとめて買うことが習慣していて‥洋服が好きだったし、仕事着にも私服にもなるから、と言い訳しながら。
それでも「このままじゃまずい!」という感覚だけで、2018年からスタートした積立NISAで投資を始めました。7年後、資産は約10倍になっていました!(正直、元の金額が大したことないという理由もありますが‥)
特別なことは何もしていません。必要だったのは時間と、やめないことだけでした。
積立NISAという選択
毎月33,333円。年間40万円の非課税枠をフルに使う設定にしました。
個別株もFXも手を出しませんでした。ただ毎月、全世界株式や全米株式のインデックスファンドに同じ額を入れ続ける(ドルコスト平均法)。もちろん薄給なので捻出が苦しい月もありました。でも「未来の自分への仕送り」と決めていたので、手をつけませんでした。
削るところは削る、残すところは残す
資産形成期、気の乗らない飲み会には行かなくなっていました。会社の付き合いも、大人数の場も、正直あまり得意じゃなかった。テニス以外はインドア派だと気づいてきた頃で、自然とそうなっていきました。洋服も社販やファミリーセールをフル活用して、出費を最低限に抑えていました。
ただ、職場のランチだけは毎回いろんな店を開拓していました。資産形成期ではあったけれど、ここは気分転換として割り切っていた。大きなマイナスにはならないし、それくらいの余白は必要だと思っていました。笑
全部を我慢する必要はないです。
7年後、数字が証明したこと
その資産は今、スタート時の約10倍になっています。
高給だったわけじゃないし株の才能があったわけでもない。時間を味方にして、やめなかったこと。それだけです。ずっと賃貸で給与3分の1くらいの家賃を払い続け、超絶ストイックに節約をしていたわけでもありません。
今は会社員を卒業してフリーランスで動いています。退路を断てたのは、少しずつ積み上げた資産が心理的な安全網になっていたからだと思います。転職でも独立でも、お金の余裕は選択肢の数に直結します。
なぜ続けられたのか、自分でもうまく説明できずにいました。この本を読んで、少し整理できた気がします。
『The Wealth Ladder』が自分の地図になった
積立を始めた2018年、自分の資産は確か150万円前後でした。
この本の言葉を借りれば、Level 2の入り口。当時はそんな「段階」があることすら知らなかったけれど、今思えばあの頃の自分に渡したかった地図がこの本です。
著者のニック・マジューリは資産規模を6段階の「ラダー(はしご)」で定義しています。
| レベル | 資産規模 | 自由の中身 |
|---|---|---|
| Level 1 | ~150万円 | 毎日の出費が不安 |
| Level 2 | 150万~1,500万円 | 日用品を気にせず買える |
| Level 3 | 1,500万~1.5億円 | レストランを自由に選べる |
| Level 4以上 | 1.5億円~ | 旅行・住む場所・社会貢献… |
あなたは今、どのレベルにいますか?
自分がどこにいるかを知るだけで、次にやるべきことが見えてきます。
振り返ると、自分がやっていたことはLevel 1〜2の時期に合った方法でした。一定額をこつこつインデックス投資に回して、たまにETFなどにも手をつけましたが、リスクの高い商品には手を出しませんでした。
Level 3に近づいてきたと感じたのは2024年くらいの時期です。ここ数年、株式市場が好調だったこともあり、資産の雪だるまが大きくなるスピードが明らかに上がっていた。フリーランスになってからの単発の報酬も、躊躇なく投資に回し続けました。それが功を奏しました。
本書でいちばん刺さったのはこの言葉です。
「フィットネスで、肥満の人とアスリートに同じトレーニングを課す指導者はいない。お金のアドバイスも同じだ」
資産が少ない段階でやるべきことは節約の最適化じゃない。収入アップとスキル投資。資産が積み上がってきたら「お金に働かせる比率」を上げていく。ステージによって戦略は変わります。この視点、日本の金融教育にはほぼ存在しません。
数字で言えば、今はLevel 3のあたりにいます。2016年の数十万円から考えると、ずいぶん来たものだとは思いますが、まだまだ道半ばです。その今のステージで気づいたのが、本書に書いてある「0.01%ルール」という考え方でした。自分の純資産の0.01%以内の支出は資産形成にほぼ影響しない。資産が増えるにつれて「使っていい基準」も自然と変わっていく。ステージが変われば、お金との付き合い方も変わるということです(上記表の自由の中身を参照)。
2024年、新NISAが始まった
新NISAが始まったとき「もっと早くあれば」と思いました。
年間360万円(生涯1800万円)まで非課税、しかも恒久化。かつての積立NISAとは別次元のアップデートです。今この瞬間は、日本で資産を築くのに歴史的に有利な環境だと思っています。
回せる余剰資金はできるだけNISA枠で良質なファンドを購入されると、長い目でみればほぼ増えるはずです。
ただし‥制度は「使う人」にしか働きません。最近はNISA貧乏というワードも見聞きしますので、今の生活を犠牲にしてまで、無理に投資に回す必要はないと思います。
学んで、続けたから少しだけ自由になれた
会社員を辞めたとき、正直ノープランでした。辞める直前に「少しでも心の安定に」と思って古物商の資格だけ取ったくらいで、次に何をするかは決まっていなかった。それでも踏み出せたのは、退職前に少しずつ積み上げてきた資産が心の支えになっていたからだと思います。とはいえ流石に独立直後は大幅に資産は目減りして不安でした笑。
不安と解放感は同居していました。でも振り返ると、株式を学んで少しずつ資産を積み上げていく過程で、少しずつ黒字家計を作ることができ、気持ちの自由度は日に日に増していた。学んで、続けることで、少しだけ自由になれた気がしています。
その最初の一歩は、思ったほど難しくなかったです。ネット上にも有益な情報はたくさんあります。ただ、最初に目についた情報に飛びつくのは危険です。AIの進化とともに、巧妙な詐欺情報が増えてきているので、、自分自身で情報を得て、熟考して決断する習慣をつけていきましょう。
読者のみなさまにとって少しでも良い人生のヒントになれば幸いです。
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